ハードディスクのブートレコード（MBR）は、どのオペレーティングシステムにも属していません。そのため、ディスクコマンドでは読み取れません。幸い、ROM-BIOSが提供するINT13Hや Norton 8.0が提供するDISKEDIT.DXEで読み取ることが可能です。
マスターブートレコードは、マスターブートプログラム、エラーメッセージデータ領域、ディスクパーティションテーブル、終了シグネチャという4つのパーツから構成されます。マスターブートプログラムは、システムの読み込みと実行を担当しています。4つのパーティションエントリから構成されるパーティションテーブル は、ストレージデバイスのパーティションを定義し、各パーティションエントリは16バイトのスペースを占有します。
MBRとハードドライブのパーティション
ハードディスクはセクタから構成され、複数のセクタがパーティションを構成します。
1つのハードディスクに複数のプライマリパーティションがある場合、Windows、Linux、Solarisなど異なるオペレーティングシステムを複数インストールできます。
MBRディスクは最大4つのプライマリパーティションに対応しているため、拡張パーティションは複数の論理ドライブに分割することができ、ユーザーのニーズを満たすために広く使用されています。
論理ドライブのブートレコードが連結しています。各論理パーティションには、MBR構造に類似した拡張ブートレコード（EBR）があります。
デフォルトでは、Windowsオペレーティングシステムは、システムを格納するプライマリパーティションを分離し、残りの領域を拡張パーティションに分割します。
Linuxオペレーティングシステムは、パーティションをsda1からsda4、またはhda1からhda4として命名します。（注: 文字 “a” はハードディスクのシリアル番号を表します）MBRディスクの場合、番号1～4はプライマリパーティション（または拡張パーティション）に属し、論理パーティションのシリアル番号は5から始まります。
MBRとGPTの比較
MBRディスクは、最大4つのプライマリパーティション（または3つのプライマリパーティションと拡張パーティション）と最大2TBのディスクで動作します。GPT（GUID Partition Table）は、物理ハードディスク上のパーティションテーブルレイアウトの標準規格です。2TB以上のハードディスクに対応し、Windowsでは最大128のパーティションを作成できます。また、GPTパーティションスキームは、バックアップパーティションテーブル機能を備えているため、データ構造の整合性が向上します。
MBRとGPTの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。MBRとGPTの違い＆どちらが良い？
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