無料のクラウドサービスで十分にファイルを保存できるため、NAS（ネットワーク接続ストレージ）が不要な場合もあります。しかし、クラウドストレージには次のような欠点があるため、ホームサーバーを好む人が増えています：
- セキュリティのレベルはサービスプロバイダーに依存します。
- 共有アクセス制御により、システムは内部の脅威に対して脆弱になります。
- サイバー犯罪やランサムウェア攻撃は増加しています。
前回の記事では、QNAPとSynology、FreeNASとSynologyの違いを比較しました。本日は、Drobo と Synologyの違いについてご解説します。
DroboとSynologyは、個人や企業向けにNASデバイスを提供する2つの有名な企業です。両社とも、様々な目的、予算、ストレージ容量に最適なモデルを提供しています。
Synologyは2000年に、Droboは2005年に設立されました。Drobo の登場は比較的遅かったが、そのシンプルさと使いやすさによって瞬く間に人気を博しました。その一方、Synologyは常に革新を続けています。
SynologyとDroboのどちらが優れているのか、どちらを選ぶべきかわからないという人もいるかもしれません。この記事を参考にしてください。まず、DroboとSynologyの基本情報をご提供します。
DroboとSynologyの概要
Drobo
Droboは、DAS、SAN、NASデバイスを含む、一連のPC外付けストレージデバイスのメーカーです。Droboデバイスは、最大4台、5台、8台、または12台の3.5または2.5シリアルATAまたはシリアルアタッチドSCSIハードドライブを搭載できます。
Droboアプライアンスは主に、手動でデータを移行することなくハードディスクの取り付けと取り外しを可能にし、ダウンタイムなしにデバイスのストレージ容量を増やし、ハードディスクの故障に対するデータ保護を提供するように設計されています。
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Synology
Synology NASはSynology Inc.によって開発されました。データストレージとバックアップを一元化し、ファイルの共同作業を簡素化し、動画管理を最適化し、ネットワーク導入を安全にすることでデータ管理を容易にします。また、自宅に置いて日常的に使用することもできます。
Synologyはラックマウント設置をサポートしており、あらゆる規模のビジネスにとって大きな利点となります。Synologyが高可用性をサポートしているため、Synologyサーバーを集中管理されたフェイルオーバークラスタに追加して、サービスの稼働時間を最大化し、ビジネスITの信頼性を向上させることができます。
DroboとSynologyの違いについて徹底比較
次に、インターフェイス、機能、容量、性能、製品の選択、クラウド接続、インターネットごみ箱、ステータスインジケーター、保証、サポートの9つの側面から、SynologyとDroboの比較をご紹介します。
DroboとSynologyの違い：インターフェイス
DroboとSynologyを比較するには、第一点はインターフェイスです。
Drobo製品は、既存のオペレーティングシステム上でアプリケーションとして実行されるDrobo Dashboardを通じて管理されます。Droboのユーザーインターフェイスは6種類の言語に対応しており、AndroidとiOS用の2つのアプリケーションが提供されています。対応OSはWindows XP/Windows 7/Windows Server 2003/Windows Server 2008です。
SynologyデバイスはDSM（DiskStation Manager）オペレーティングシステムを使用しています。これは、Synology NASデバイス用の直感的で使いやすいWebベースのオペレーティングシステムです。AndroidおよびiOS ユーザーであれば、10以上の異なるアプリをインストールして、Synologyクラウド、写真、オーディオ、VPN などにアクセスすることができます。
Synologyは最近、よりスムーズで応答性の高い体験を提供するために、新しいユーザーインターフェイスを発表しました。これらの機能は、ファイル共有、接続、システム、およびアプリケーションに分類されています。ユーザーインターフェイスは20以上の言語をサポートしています。
この点で、勝者はSynologyです。
DroboとSynologyの違い：機能
DroboとSynologyの2つ目の相違点は、機能です。
Droboでは、Droboアプリを通じて追加のアプリケーションをインストールできます。Droboアプリはアプリケーションおよびサービスのコレクションであり、Dashboardを使用してインストールするように設計されています。ただし、Drobo Mini、Drobo、Drobo 5C、およびDrobo 5D/5Dt/5D3デバイスでDroboアプリを実行することはできません。
Synologyの場合、Synologyパッケージセンターは幅広い機能を提供します。バックアップ、マルチメディア、ビジネス、ユーティリティ、セキュリティ、生産性、開発者ツール、管理ツールなどがあります。SynologyはDNS、プロキシ、VPNサーバーとして機能し、ウイルス対策ソフトをインストールしてデータを定期的にスキャンすることもできます。
この点では、SynologyはDroboよりも優れています。
DroboとSynologyの比較：容量
DroboとSynologyの3つ目の違いは、容量です。
SynologyとDroboはどちらも、様々な数と容量のモデルを提供しています。Droboの5C、5D3、5N2は最大5台のハードディスクに対応しているが、Synologyの範囲がより幅広いです。Synologyは2～24台のハードディスクに対応しており（一部のモデルは最大72台まで拡張可能）、HDD、SSD、SAS、m2 SSDにも対応しているため、ディスクの読み取り/書き込み速度が向上しています。単一ボリュームの最大容量は108TBで、EXT4、EXT3、FAT、NTFSなど、様々なRAID種類とファイルシステムに対応しています。
このように、SynologyはDroboよりも多くの容量を提供しています。
SynologyとDroboの違い：パフォーマンス
SynologyとDroboを比較する4番目の側面はパフォーマンスです。NASデバイスのパフォーマンスは、使用されるディスクやRAIDの種類から、ネットワークプロトコル、ネットワーク速度、エンクロージャの仕様まで、様々な要因によって異なります。
Droboは7200RPMドライブとSSDバッファを採用しています。Synologyは5400RPMドライブよりも低速で動作します。遅いドライブを使用しても、SynologyのベンチマークはDroboより約10%速いです。
NASデバイスのパフォーマンスと信頼性に関して言えば、使用されるRAIDバージョンが重要な要素となります。SynologyとDroboはどちらも様々なRAID構成に対応していますが、独自のRAID技術も持っています。
Synology Hybrid RAID（SHR）は、ディスクのストレージ スペースを小さなチャンクとして管理します。これにより、冗長性のために利用可能なストレージが最大化され、ディスクが等しくないアレイでの無駄な領域を最小限に抑えることができます。SHRは通常1台のディスクに対してフォールトトレランスを提供しますが、SHR-2では最大 2 台のディスクに障害が発生することを許容します。つまり、SHRは優れたスケーラビリティを備えています。
Droboは、従来のRAIDの制限を取り除き、BeyondRAIDでRAID 実装を簡素化することに重点を置いています。ブロックレベルでデータを書き込み、利用可能なデータに基づいて常に最適なRAID保護アルゴリズムを実装します。さらに、RAID管理も簡単で、新しいディスクを差し込むか、既存のディスクを交換するだけです。
したがって、性能の面ではSynologyに軍配があがります。
DroboとSynologyの違い：製品の選択
Droboは現在、2台のDASデバイス（5Cと5D3）、1台のSAN（B810i）、2台のNASデバイス（5N2とB810n）をラインナップしています。
Synologyについては、カメラや監視からルーターやクラウドソリューションまで、多くの分野に進出しています。Synologyは自社のNASデバイスをDisk Station（DS）と呼んでいます。名前の最後の2桁は発売年を示し、真ん中の残りの数字は格納可能なディスク数を示しています。
SynologyとDroboの製品選択を比較すると、Synologyの方が多くの製品を提供しています。
DroboとSynologyの違い：クラウド接続
SynologyとDroboはどちらも、ある程度のファイルリモートアクセスとクラウド接続を提供します。
Synologyは、Google、AWS、Amazon Cloud Drive、Dropbox、OneDriveなどの一般的なクラウドストレージにデータをバックアップおよび同期できます。Droboはこれらのサービスにアクセスできません。Droboには独自のクラウドアクセスプログラムがありますが、よく知られているパブリッククラウドと比較すると、機能はシンプルです。
NASドライブでクラウドストレージを使用したい場合は、Synologyの方が適しています。
DroboとSynologyの違い：インターネットごみ箱
Droboの場合、ネットワーク共有からファイルを削除すると、ごみ箱がないためファイルが直接消えてしまい、取り出すことができません。AFSやSMBの共有は通常このように動作するので、必ずしもDroboの責任ではありません。
それに対して、Synologyはネットワークごみ箱を実装しているため、マウントされた共有を介してSynologyからファイルを削除すると、Synologyはそのファイルをごみ箱に移動し、後で復元できます。
この点から、勝者がSynologyであることは明らかです。
DroboとSynologyの違い：可視ステータスインジケーター
Droboの際立った機能の1つは、ドライブの状態をシャーシデザインに統合していることです。各ドライブには、大きな楕円形のLEDによって表されます。楕円が緑色の場合は良好な状態であり、赤色の場合は問題が発生することを意味します。SynologyのRAID にもステータスを示すLEDがありますが、小型です。
Droboには、ドライブの下部に小さなLEDの列もあります。容量がいっぱいになると、LEDが点灯します。一方、Synologyはそうではありません。
簡単に言えば、NASデバイスの状態を知るには、Droboの方が便利です。
DroboとSynologyの違い：保証とサポート
すべてのDrobo NASデバイスには、最初の90日間のプレミアムサポートを含む2年間の標準DroboCare保証（電子メールサポート）が付属しています。また、Premium DroboCareを購入して、サポートを5年間に延長することもできます。DroboCareは、DroboCareを購入してから30日以内にアクティブ化する必要があります。
Synologyの場合は、すべての製品に3年間の標準保証が付いています。延長保証を利用すると、2 年以上に延長することができます。購入後30日以内にSynologyアカウントに登録する必要があります。なお、現在、米国ではSynologyは延長保証を提供していません。
したがって、勝者はDroboです。
どっちを選ぶ
DroboとSynologyの違いについては十分に説明しました。SynologyとDroboのどちらを選ぶべきかという質問があるかもしれません。Synologyの方がより多くの機能を備えており、明らかに勝者です。しかし、実際のところ、選択はその時のニーズや要件によって異なります。
NASにデータをバックアップする方法
DroboまたはSynologyのどちらを選択しても、その目的はファイルをバックアップすることです。NASにファイルをバックアップするには、プロフェッショナルなバックアップソフト-MiniTool ShadowMakerが良い選択です。これは、オペレーティングシステム、ディスク、パーティション、ファイル、フォルダーのバックアップに使用できるプログラムです。さらに、PCとデータを保護するユーザーフレンドリーなプログラムでもあります。
MiniTool ShadowMakerは、HDD、SSD、USB外付けディスク、ハードウェアRAID、ネットワーク接続ストレージ（NAS）、ホームファイルサーバーなど、Windowsで認識されるほぼすべてのストレージデバイスをサポートしています。
このバックアップソフトウェアには、30日間無料ですべてのバックアップ機能を試用できるトライアルエディションが用意されています。今すぐダウンロードしてMiniTool ShadowMakerを使ってPCをバックアップしましょう。
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それでは、MiniTool ShadowMakerを使ってDroboまたはSynologyにデータをバックアップする方法をご説明します。
ステップ1：「MiniTool ShadowMaker」を起動し、「体験版で続く」をクリックして続行します。
ステップ2：「バックアップ」ページに移動します。「ソース」モジュールをクリックしてバックアップソースを選択します。「フォルダーとファイル」を選択し、バックアップするファイルにチェックを入れて「OK」をクリックします。
ステップ3：その後、「バックアップ先」モジュールをクリックして進みます。「共有済み」タブをクリックします。「追加」ボタンをクリックし、NASデバイスのIPアドレス、ユーザー名、パスワードを入力します。そして、「OK」をクリックします。
ステップ4：「今すぐバックアップ」をクリックしてプロセスを開始するか、「後でバックアップ」をクリックしてバックアップを遅延させます。そして、「管理」ウィンドウで遅延したバックアップタスクを再開することができます。
結語
まとめると、この記事では、DroboとSynologyの違いについての比較情報を 9 つの側面から解説し、どちらがより適しているかを理解するお手伝いをします。さらに、MiniTool ShadowMakerを使用して重要なデータをバックアップし、PCを安全に保つことをお勧めします。
当社ソフトウェアの使用時にご不明な点などがございましたら、ご遠慮なくsupport@minitool.comまでメールにてご連絡ください。できるだけ早くご返信いたします。
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